2014年3月2日日曜日

バックアップアプリ:Heliumを使ってisai(LGL22)をバックアップ




▷バックアップ

AndroidでのバックアップはAndroidというOSが始まってから常々課題の部分でした。
というのも、他のモバイルOSであるiOSに関してはitunesを利用したイメージバックアップをサポートしており、ただ写真や動画、連絡先などがPC上等にバックアップされるだけではなく、「イメージ」つまりバックアップした「その時の状態」がまるごとバックアップされます。
このイメージバックアップがあると例えば新しい端末に機種変更したりした際や、何らかの理由(端末が不調等)で端末を初期化した際にイメージバックアップからのリストアを実施することで「その時の状態」にすぐ戻すことが出来、環境の再構築が恐ろしく快適になります。


▷Android OSにおけるバックアップ

携帯キャリアや、端末メーカーが独自のバックアップアプリを用意していたりしますが、
それらはいずれも画像や連絡先等に留まり、真にバックアップして欲しいものが出来ているとは中々言い難く、再設定が必要な項目も多く上記のイメージバックアップとは程遠いものになります。
ここで言うバックアップをして欲しいものというのは「アプリデータ」に他なりません。
アプリデータのバックアップが取れていれば、イメージバックアップとほぼ同様に各アプリ内のデータが復活するため、例えば電車の乗換検索等の検索履歴、各種ゲームセーブデータ、ベンチマークソフトの計測結果まで幅広く復元が可能となります。
ちなみにこの「アプリデータ」のバックアップに対応しているものとして、現行のAndroid 4.x.x系にOS標準機能の 「Googleアカウントへのバックアップ」がありますがが、いかんせんPC上に保存されたり、またWebアクセスしてバックアップが取られているのかの確認が出来ないためイマイチ信頼性に欠けます。
またこのOS標準のバックアップも、その機能に対応したアプリケーションのみバックアップされるため対応していないものはそれまでとなってしまいます。


▷そこで本題のバックアップアプリ「Helium」

OS標準機能でダメであればアプリの出番!
というわけで今回の主役は「Helium」というアプリ。
このアプリ、何が凄いってこの手のアプリデータバックアップに対応したものは基本的に端末のrootを取得していることが必須といってもおかしくないのですが(例:titanium)
この「Helium」に関してはroot取得無しでアプリデータバックアップが可能なとんでもアプリです。


▷下準備

Android端末に「Helium」をインストール。
PCに「Helium Desktop」をインストール。
PCに「Driver」をインストール。
※isai(LGL22)の場合リンク先のLG用Driverでは動作しなかった為、PCとisai(LGL22)を接続した際に出るインストーラーからそのまま素直にインストールしたところ成功しました。
Android端末を「USBデバッグモード」に変更。
※isai(LGL22)の場合少々見つけづらい場所にあるので画像で解説


設定→一般タブ

端末情報

ソフトウェア情報

ビルド番号を7回タップすると

開発者モードになり
設定→一般タブに開発者向けオプションが出現

開発者向けオプション内の「USBデバッグ」に☑

警告出ますが「はい」を選択

☑入りました



「USBデバッグモード」になったら、PCで「Helium Desktop」を起動し待機。
Android端末上でも「Helium」を起動し、PCをUSBケーブルで接続。
少々待つと端末の認証についてのダイアログがAndroid端末上に表示されるのでOKとすると、以下の通りバックアップメニューにアクセス出来ます。


バックアップタブ

バックアップしたいアプリを選択(全選択も可能)

選択した図

選び終わったら右下バックアップをタップすると、
以下のメニューが表示され保存先を選択出来ます。
選択次第自動でバックアップがスタートします。

リストア(復元)する際はこちらのタブから
復元用のバックアップファイルの場所を選択し
リストアを実施します。



▷試してみた結果

素晴らしいの一言。
一部バックアップ不可なアプリもありましたが、ほとんどがいけました。

また、下準備は必要ですが、Android SDKを利用したバックアップコマンドや、root取得済み専用アプリなど比べそのハードルは低く、それでいて非常に出来が良いです。
OS標準の復元機能も、インストールしていたアプリの自動再ダウンロードに関してはかなりの良機能ですが再ダウンロードされたアプリたちは基本的に内部データがほぼ空っぽですので、このHeliumと組み合わせることで非常に手厚いバックアップが可能になります。
尚、バックアップ保存先にはクラウド(GoogleDrive、Box、Dropbox)が保存先として指定できますが、そこからリストアをする場合はHeliumのプレミアムアカウント(要は課金)が必要になります。
Internal Storageを選択した場合はAndroid端末内に保存されるだけなので端末初期化を実施した際はそれごと消えますので、PCに先に移行しておく必要があるので注意。
※手順としてはHeliumでバックアップ作成後PCにAndroid端末をマウント→Android端末上にはcarbonというフォルダに一式保存されているのでcarbonフォルダごとPCに保存しておきましょう。



それでは良いバックアップライフを。




1 件のコメント:

  1. 詳しく教えてくれてありがとうございます。
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