2014年3月26日水曜日

モバイルバッテリーレビュー:ANKER Astro3 第2世代 12000mAh





▷購入に至った動機

isaiもといLGL22を購入してから特別これと言ってバッテリーの持ちで困ったことは無いのですが、以前に利用していた機種の様にバッテリーの取り外しが出来ない仕様のため何かあった時に不安といえば不安です。現に充電を忘れて寝てしまった翌日は結構ヒヤヒヤします。あと最近少しゲームをやるようになって多少減りが多くなったのも動機の一つです。


▷購入したモデル

メーカー:Anker
モデル :ANKER Astro3 第2世代 12000mAh


▷仕様

バッテリー容量    :12000mAh
スマートポート出力  :5V/2.4A(最小50mA)
ユニバーサルポート出力:5V/4A(最小50mA)←ただし合計値
最大合計出力     :5V/4A
サイズ        :111 x 83 x 26mm / 4.4 x 3.3 x 1.0in
重量         :300g



今まで利用していたモバイルバッテリーが5200mAhの5V/1A出力の仕様で、5200mAhな点は問題なかったのですがisaiにしてから1Aだと充電スピードに少々難があったため今回は「出来るだけ大容量で2Aクラスの出力を持ったもの」が選択基準でした。
そんな中で、見つけたのがこちらの「ANKER 2nd Gen Astro3 12000mAh 」(以下Astro3)
モバイルバッテリー自体がホットな市場な昨今凄まじい勢いで新製品が出ていますが、その分粗悪な物も多いためなるべくまともな品を購入したいところですが、今回購入した製品のメーカーであるAnker(アンカー)は「2008年、米Google出身の数名の若者達によって創業されました」と公式に説明があるだけに安心感があります。


では早速写真を織り交ぜて簡易レビューを



届いた箱はこんな感じ。シンプルですね。



開梱。



箱。
2nd Genとある通り2世代目のAstro3です。



箱の裏。



スライドして取り出すとANKERのロゴが。



「同梱物」
バッテリー本体
microUSBケーブル
microUSB to DOCK アダプタ
メッシュケース
マニュアル(日本語表記有り)
サポートに関する案内用紙



isai充電開始。
ポートはスマートポートに接続。
ケーブルも付属のものを利用。
振動に反応して残量表示/充電開始になります。
商品が届いた時点でAstoro3のバッテリー残量は80%
充電対象のisaiのバッテリー残量は18%でした。



約2時間後充電完了。
Astoro3のバッテリー残量は50%
まだまだ行けそうですね。



この時のisaiのスクリーンショットがこちら。
普段利用しているBuffaloの充電器同様に2A充電が出来ています。





この後、バッテリー残量23%のHTC Jも充電してみたところAstro3のバッテリー残量は30%になりました。

ザックリですが簡単に計算してみます。


■パターン①
isai     2500mAh(18%→100%) 2050mAh
HTC J 1810mAh(23%→100%) 1393mAh
合計 3443mAh
3443mAh充電で減少したAstro3のバッテリー容量パーセンテージ50%
単純計算で100%時の充電可能容量は3443x2=6886mAh


■パターン②
仮にisaiのみで考えると
isai     2500mAh(18%→100%) 2050mAh
Astro3のバッテリー消費は1回あたり30%
100%時の充電可能容量は2050x3.3333=6833mAh


■充電効率
パターン①の時を考えると
Astro3 12000mAhに対して6886mAhの充電が可能なので
56.94%の充電効率になります。
ちなみにこの製品は、従来製品と比べて10%程度充電効率が上がっているそうです。
一例として私が以前利用していた5200mAhのモバイルバッテリーでisaiを充電した場合、丸々1回と少しの充電が可能でした。適当ですがこれを2700mAhと仮定すると51.92%の充電効率になります。
56.94 対 51.92% 10%とは言いませんが向上しているのは間違いなさそうです。
※そもそも他社製品との比較なので従来製品という枠に収まるのか微妙ですが



こうしていざ計算してみると容量表記に疑問を思っていしまいますが、
バッテリー自体の特性として、何度か充放電を繰り返して初めてそのバッテリーの最高性能が出せるといいますので、慣らし運転無しでいきなりこの数値を出したことは評価して良いかと。しばらく使用してバッテリーが小慣れてきた辺りで再度計測できたらまた記事にしてみたいと思います。

メモ書き:その他気になる点
・スマートポートとユニバーサルポートで充電効率/変換効率の違い


▷まとめ

粗悪品も多いモバイルバッテリー市場ですが、Astro3は品質も質感も良く安心して使えそうです。何より、モバイルという点を考慮すると充電時間は非常に大切であり(スマートポートに限られるものの)出力2Aの充電スピードは重宝します。
12000mAhの容量に関してはUSBの5Vへの昇圧のことなども考慮すれば実際に充電できる量は許容範囲内で、他の製品と比べてこの品質でこれだけ安価に提供できていることは素晴らしいと思います。
ただし、ユニバーサルUSBポートの出力の表記が公式HPその他で5V/4A(最小50mA)となっているのですが、付属の説明書のユニバーサルUSB出力ポートの説明文に「ほぼ全てのUSB機器に、最大1.5Aで充電が行えます。」と記載されており、合計値が5V/4Aで各ポートはあくまでも5V/1.5Aに留まっているのは誤解を招くのでやめて欲しいですね。
おそらくはAndroidタブレットを接続時に2Aを確保するとあるので2Ax2ポート=4Aで5V/4Aの表記にしているのでしょうが、そこは「ポート辺り」もしくは「ポート合計」で表記をして欲しかったです。
そんなことよりむしろ、(前にも書いたかもしれませんが)アンペア表記のみで容量を表しているこの現状をどうにかして欲しいんですよね。
確かにリチウムバッテリー自体は大抵3.7Vですが、それを差し引いてもアンペア表記のみで容量を謳うのはおかしいと思うんですよ。電圧を併記するかワットアワー(Wh)表記にして欲しいです。


と、後半が愚痴になってしまいましたが、製品自体は現行のモバイルバッテリーではピカイチなのは間違いないのでオススメです。



2014年3月2日日曜日

バックアップアプリ:Heliumを使ってisai(LGL22)をバックアップ




▷バックアップ

AndroidでのバックアップはAndroidというOSが始まってから常々課題の部分でした。
というのも、他のモバイルOSであるiOSに関してはitunesを利用したイメージバックアップをサポートしており、ただ写真や動画、連絡先などがPC上等にバックアップされるだけではなく、「イメージ」つまりバックアップした「その時の状態」がまるごとバックアップされます。
このイメージバックアップがあると例えば新しい端末に機種変更したりした際や、何らかの理由(端末が不調等)で端末を初期化した際にイメージバックアップからのリストアを実施することで「その時の状態」にすぐ戻すことが出来、環境の再構築が恐ろしく快適になります。


▷Android OSにおけるバックアップ

携帯キャリアや、端末メーカーが独自のバックアップアプリを用意していたりしますが、
それらはいずれも画像や連絡先等に留まり、真にバックアップして欲しいものが出来ているとは中々言い難く、再設定が必要な項目も多く上記のイメージバックアップとは程遠いものになります。
ここで言うバックアップをして欲しいものというのは「アプリデータ」に他なりません。
アプリデータのバックアップが取れていれば、イメージバックアップとほぼ同様に各アプリ内のデータが復活するため、例えば電車の乗換検索等の検索履歴、各種ゲームセーブデータ、ベンチマークソフトの計測結果まで幅広く復元が可能となります。
ちなみにこの「アプリデータ」のバックアップに対応しているものとして、現行のAndroid 4.x.x系にOS標準機能の 「Googleアカウントへのバックアップ」がありますがが、いかんせんPC上に保存されたり、またWebアクセスしてバックアップが取られているのかの確認が出来ないためイマイチ信頼性に欠けます。
またこのOS標準のバックアップも、その機能に対応したアプリケーションのみバックアップされるため対応していないものはそれまでとなってしまいます。


▷そこで本題のバックアップアプリ「Helium」

OS標準機能でダメであればアプリの出番!
というわけで今回の主役は「Helium」というアプリ。
このアプリ、何が凄いってこの手のアプリデータバックアップに対応したものは基本的に端末のrootを取得していることが必須といってもおかしくないのですが(例:titanium)
この「Helium」に関してはroot取得無しでアプリデータバックアップが可能なとんでもアプリです。


▷下準備

Android端末に「Helium」をインストール。
PCに「Helium Desktop」をインストール。
PCに「Driver」をインストール。
※isai(LGL22)の場合リンク先のLG用Driverでは動作しなかった為、PCとisai(LGL22)を接続した際に出るインストーラーからそのまま素直にインストールしたところ成功しました。
Android端末を「USBデバッグモード」に変更。
※isai(LGL22)の場合少々見つけづらい場所にあるので画像で解説


設定→一般タブ

端末情報

ソフトウェア情報

ビルド番号を7回タップすると

開発者モードになり
設定→一般タブに開発者向けオプションが出現

開発者向けオプション内の「USBデバッグ」に☑

警告出ますが「はい」を選択

☑入りました



「USBデバッグモード」になったら、PCで「Helium Desktop」を起動し待機。
Android端末上でも「Helium」を起動し、PCをUSBケーブルで接続。
少々待つと端末の認証についてのダイアログがAndroid端末上に表示されるのでOKとすると、以下の通りバックアップメニューにアクセス出来ます。


バックアップタブ

バックアップしたいアプリを選択(全選択も可能)

選択した図

選び終わったら右下バックアップをタップすると、
以下のメニューが表示され保存先を選択出来ます。
選択次第自動でバックアップがスタートします。

リストア(復元)する際はこちらのタブから
復元用のバックアップファイルの場所を選択し
リストアを実施します。



▷試してみた結果

素晴らしいの一言。
一部バックアップ不可なアプリもありましたが、ほとんどがいけました。

また、下準備は必要ですが、Android SDKを利用したバックアップコマンドや、root取得済み専用アプリなど比べそのハードルは低く、それでいて非常に出来が良いです。
OS標準の復元機能も、インストールしていたアプリの自動再ダウンロードに関してはかなりの良機能ですが再ダウンロードされたアプリたちは基本的に内部データがほぼ空っぽですので、このHeliumと組み合わせることで非常に手厚いバックアップが可能になります。
尚、バックアップ保存先にはクラウド(GoogleDrive、Box、Dropbox)が保存先として指定できますが、そこからリストアをする場合はHeliumのプレミアムアカウント(要は課金)が必要になります。
Internal Storageを選択した場合はAndroid端末内に保存されるだけなので端末初期化を実施した際はそれごと消えますので、PCに先に移行しておく必要があるので注意。
※手順としてはHeliumでバックアップ作成後PCにAndroid端末をマウント→Android端末上にはcarbonというフォルダに一式保存されているのでcarbonフォルダごとPCに保存しておきましょう。



それでは良いバックアップライフを。